Hakuto

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画像解析ソフト

研究開発向け画像解析ソフトウェア

メディアサイバネティクス

Image-Pro 11

2D画像解析ソフトウェア

Media Cybernetics社 (本社米国メリーランド州) は1981年に設立、画像取得・画像解析・画像管理のソフトウェアを開発し、画像に関するニーズに貢献しています。ロングセラーの、画像解析ソフトウェアImage-Pro Plusは、数々の科学誌の賞を受賞し、世界で15万件以上の学術発行物に掲載されました。 2023年4月、3ステップ簡単操作のアプリケーション別プロトコル、光学系デコンボリューション等、多数の新機能を搭載したWindows11対応の最新版Image-Pro11をリリースとなりました。

SERIES LINEUP

シリーズラインナップ

輝度の2値化測定とは

Image-Proシリーズは、画像の輝度・色成分(RGB)による2値化を利用した科学・産業向けパッケージソフトウェアです。                                    「画像の2値化」とは、画像の輝度値を利用して、測定対象を抽出して測定(定量化)することです。    
例えば、8bitモノクロ画像の場合、黒の輝度は0、白の輝度が255、グレイはその間の125付近の値で、各ピクセルが数値データを所有しています。下図のように黒い領域を測定したい場合は、2値化の閾値を100と設定すると、黒色の輝度値 0-100の数値データを所有しているピクセルが対象物として抽出され黒色領域の数、直径、面積などを測定できます。この時、白色の輝度値101-255を所有するピクセルは背景と設定されます。
カラー画像の場合は、RGB成分で閾値を決定して対象物を抽出・測定します。

コントラストが低く、輝度の2値化が困難な画像には、輝度の均一化、コントラスト改善、ノイズ除去等の画像処理を活用すると改善できます。こちらの画像は資料の厚みムラでできた輝度ムラを均一化する画像処理です。

 

また、Image-Proのスマート抽出機能は、対象物の輝度、背景、色合い等を、ユーザーが対象、背景を数点指定するとソフトウェアが学習して抽出する機能を搭載しています。
微妙なコントラストや、全体的な明るさが異なる画像間の測定に便利にお使い頂けます。

その他、動体追跡、輝度追跡等の変化量測定、画像の繋ぎ合わせ、焦点合成画像、画像比較等幅広い機能を搭載しています。                           各種事例はこちらのページをご参照ください。

https://mc-hakuto.jp/solution/knowhow.htm

また、操作方法はYoutubeをご参照ください。

https://www.youtube.com/@hakuto_spc/videos

 

※新機能※ 3ステップ簡単操作プロトコル

新機能として、アプリケーション別プロトコル(追加モジュール)がリリースとなりました。プロトコルとは、Image-Proの操作画面に測定手順のナビゲーションが表示される機能で、3ステップ手順で簡単に測定できます。
画像解析の手順・設定が分からない、担当者が異動して操作手順が分からないというお悩みを解決します。
Image-Pro 11には34 のプロトコルがあり、4種類のモジュールをオプションで追加頂けます。

1. 基本プロトコル:親子測定(Aの中のB測定)、数、面積率の測定プロトコルは、2D測定パッケージに標準搭載しています。
2. 細胞生物学プロトコル:Cell Count、Confluence、Live/Dead、Transfectionなどの 生物試料向け15プロトコル。
3. 高度な細胞生物学プロトコル :血管新生、共局在化、神経突起伸長、創傷治癒などの生物試料向けの応用7プロトコル。
4. 材料工学プロトコル:粒子サイズ、穴サイズ、繊維の幅、長さ、膜厚測定など、材料向け9プロトコル。

 

Caputure(画像取込み)モジュール

Image-Pro 11は、3種類のキャプチャーモジュールをご選択頂けます。
1. キャプチャーモジュール
光学顕微鏡にCマウント接続し、リアルタイム観察&画像取込みするモジュールです。
画像を取り込みながら、リアルタイムでのタイリング(画像繋ぎ合わせ)、焦点合成画像(EDF)等、リアルタイム観察しながら画像処理が実施できます。
https://youtu.be/6O4cqIvwBDw?si=PksNE2aZ4zNsrbT0

2. マルチチャンネルモジュール
Image-Pro 11の新機能で、RGBチャンネルをチャンネルごとに撮影し取込みするモジュールです。
こちらのYoutube動画では、蛍光チャンネルをいつ手動でアクティブにするか、いつ蛍光チャンネルを非アクティブにするか、 Image-Pro11の操作画面がご覧いただけます。ソフトウェアの設定に従うことで、手動顕微鏡からマルチチャンネル セットを取得できます。
このワークフローにより、ユーザーは標本に焦点を合わせ、各チャンネルに正しい露出を設定できます。
https://youtu.be/6O4cqIvwBDw?si=4Re_aERVCoKSChcc

3. リアルタイムデコンボリューションモジュール
Image-Pro 11の新機能で、蛍光顕微鏡、共焦点顕微鏡の画像を取り込み、リアルタイムにピントぼけを逆演算で除去し、鮮明な画像を作成するモジュールです。
こちらのYoutube動画では、Image-Pro 11で 2D 反復デコンボリューション アルゴリズムを選択し、対物レンズ、発光波長、反復回数、各チャンネルの露光時間が設定された後、DAPI および TRITC チャンネルのデコンボリューション オプションが設定されます。
その後、キャプチャをクリックすると、デコンボリューションされた 2 チャンネル セットが自動的に取得されます。
デコンボリューションされた取込み画像では、品質が大幅に向上しています。
https://youtu.be/vRIyszq5864?si=isyKgVjdm6bm9oRu

APPLICATION

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